男の娘と痴漢電車。
第1章
お金がないと言えば嘘になる。
けれど…
「お断りします。僕は、こういう仕事をやるつもりはありません」
「ふーん…そっかあ。ま、でも君の意思関係ないけどね」
「…へ?」
「乗り込んだからには働いてもらうよ?タダとは言わない。大丈夫、君は可愛いから、お金ならたんまりとれるよ。」
意地悪く達也さんの目が細くなり、じりじりと寄ってくる。
「やだ…こないでっ…!」
「心配しないで、君のお尻の処女は僕が奪ってあげるから」
「やだっ…誰かたす…んぅっ」
生まれて初めて、男にキスされた。