男の娘と痴漢電車。
第1章
その時、肩にぽんっと手が置かれた。
「君は新しい娘かい?」
「ひゃっ…」
驚き、慌てて飛びさすった。
相手の顔をよく見ると、僕より2、3歳くらい年上みたいで、綺麗な顔立ちの男子だった。
「だ、誰…?」
黒髪の短髪で、つり目。
きっとイケメンの部類に入るんだろう…。
「あははっ、そんなにビクビクすることないのに。
僕は加賀見達也。
普通に達也って呼んでくれて構わないよ。
それで、君は新人さんかい?」
「達也…さん。新人ってどういうことですか?みなさん何して…」
「何って…性欲処理だよ」
「せ、性欲処理…!?」
「そ。まあ、簡単に言うと、この電車は痴漢電車なんだけど、お金がない男の娘が、変態なおじさんの性欲処理をしてお金をもらう。
まあ、援交に近いものかな。男の娘限定なのさ、今は男の娘が大好きっていう変態がうじゃうじゃいるしね。
ちなみに俺はこの電車の管理人さ。」
「なっ…」
「…ねえ、君、女の子にみえるけど男の娘だろ?痴漢電車に入らないかい?お金はいくらでも手に入るよ」