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僕のこたえ

第11章 オリエンテーリング

崖を降り、スコールの中君を探した。


その時、小さな声が聞こえた。


「理人…助けて。理人…」


アイツの名を呼ぶ君の姿をようやく見つけた。


君は泣いていた…


それでも僕の足は君の元へ真っ直ぐに向かった。


「君の理人君じゃなくて、悪かったな」


僕の声に気がつき顔をあげた。


安堵の表情を見せアイツじゃなくても嬉しそうだった。


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