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僕のこたえ

第11章 オリエンテーリング

空は暗くスコールは益々強くなる。


今動いたら、二人して迷子だ。


「そのうち止むだろうから、少し待とう」


雨があまり当たらない岩陰を見つけた。


君とそこに移動し、そこへ腰掛けた。


君は突っ立っている。


「座って」


君は遠慮がちに僕の隣に座った。


雨は止むどころか、雷までけたたましく鳴りだしていた。


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