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僕のこたえ

第34章 心の隙間

梅雨も終わりに近づく頃、抗議が終わってからの事だ。


同じクラスの溝口から声を掛けられた。


「東、今日暇?」


「ああ、予定はない」


この日もさっき美奈に断られたばかりだった。


「合コンするんだ、R大と。なのに坂田がドタキャンでさ‥
東付き合えないか?」


「構わないよ、暇だし」


僕は即答で返した。


美奈だって高校生同士楽しくやってるだろう。


僕だって大学生らしく楽しんでやる。


そう思った。


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