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僕のこたえ

第38章 桜の記憶

僕はそれを掴み顔から外した。


すると目の前に申し訳なさそうな顔した女の子が立っていた。


華奢で細身の瞳の大きな色の白い子だった。


知的な美人とでも言おうか…


そんな雰囲気の子だ。


「ごめんなさい…」


風で乱れた髪を耳に掛けて、僕を見た。


その時僕の中に新しい甘くふわりとし風が吹いた。


心臓がどぎまぎする。


この感じは久しぶりだ。


僕は手に持っていた布地を見せた。


その時それがストールと初めて気づいた。


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