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僕のこたえ

第40章 柄にもなく

「東先輩?」


うっかり見とれていたら遥香ちゃんが僕の顔を覗き込んで上目遣いで見ていた。


心臓がドクンとして口から飛び出しそうになって慌てて口を抑えてしまった。


「大丈夫ですか?」


遥香ちゃんの大きな瞳に僕が映って揺れていた。


間抜けな僕だ。

シャキッとしなくては。

「いや、失礼。大丈夫だ。行こうか」


僕は歩き出すと遥香ちゃんは斜め後ろを小走りでついてきた。


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