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第4章 葛藤と友情


「わり、スーパー寄ってくんね?」


俺はウインカーを出してハンドルを切った。


「キミイさん、なんて?」

「もう少し仕事かかるから、今日は夕飯頼むって」

「そっか…大変だな、キミイさんも」

「ああ、あいつには苦労させてるって思ってるよ…。夢を諦めきれない俺のせいで、不自由な生活させてさ…」

「…」

「実は昨日、ケンカしてよぉ…」

「またかよ」

「キミイがチョコ食べたいって言ったから、板チョコ買ってったら怒られてさ」



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