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第4章 葛藤と友情


家に着くと、龍は手際良くハンバーグを作り出した。
狭いキッチンに2人立つのは厳しいので、俺は居間で龍のスネア(太鼓)を軽く叩いて時間を過ごす。

15分後、美味しそうな匂いがしたかと思うと、玄関のドアが開いた。


「ただいまー…と、拓哉くん、いらっしゃい」

「お邪魔してます」


キミイさんが帰ってきた。
相変わらず綺麗だ。
俺は軽く会釈する。


「おう…お疲れ」

「ただいま」


昨日のケンカがまだ続いてるのか、二人の会話はぎこちない。


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