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第4章 葛藤と友情



オレは改めて《デュラン》の人気度を知った。
ライブハウスは野郎ばっかだったけど、女性ファンもけっこういるんだなと。


「マサさん、パニックになる前に一旦引きましょう」


ガードしているうちの男が、マサさんに耳打ちする。


「ちょっと待ってくれ」


そう言うと、マサさんは店員に話しかけた。


「龍はいるか?」



…え?龍?



すると店員は後ろを振り返って「龍さ~ん!」と呼んだ。



え、え、えええ~~~~!?




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