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第5章 甘い香りとしょっぱいキス


「菅生…さん」

「龍でいいよ♪」

「菅生さん」

「…」


オレは菅生さんを睨みつけた。
(金髪兄ちゃんはそろそろやめとくわw)


「な~んか卓也くん、機嫌悪いねぇ?」


そう言いながら、菅生さんは木下に笑いかけた。
木下は複雑な表情を浮かべている。


「ああ、こいつ、すぐ怒るんで気にしない方がいいっすよ」


順平が菅生さんに耳打ちした。


「君、卓也のツレ?」

「はい、中学からのツレっす」

「じゃあさ、君からも言ってやって?
卓也にボーカルやりなよって」


菅生さんの言葉に、場が一瞬止まった。



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