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第5章 甘い香りとしょっぱいキス


ちゃんと、自分で断ろうと思ってたのに…
こんな簡単に言うつもりなかったのに…

オレのこと、失望したかな…




オレの胸はグッと締めつけられた。





「で、話ってなんだ?」


沈黙を破ったのは、サラリーマンの兄ちゃんだった。



オレの話は…スルー?




胸がチクンと痛んだ。




「ああ、こいつらの高校と商店街が合同で文化祭するんだけどさ、なにか盛り上げるためにイベントすることになってさ」


菅生さんの言葉に、皆耳を傾ける。



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