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第5章 甘い香りとしょっぱいキス


「なんだよ、卓也~」

「お前っ、ボーカルやんのか!?」

「うん、やるよ」

「やるよって、お前…そんな簡単にっ…」

「だってオレ、まみちゃんとディズニーランド行きたいもん♪」

「は?え?」

「何、聞いてなかったの?今度の文化祭のイベント、バンドバトルやるらしいぜ?参加者自由だから、龍さんが出ようってw」

「バンドバトル…?」



誰だよ、
そんなイベント企画したのwww



「まあ、オレは卓也よりは上手くないかもしんねーけど、あの人らプロだろ?」

「…」

「それにオレ、一回バンドやってみたかったんだよな♪」


そう言いながらオレの肩を叩くと、順平は席に戻っていった。



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