
359°
第5章 甘い香りとしょっぱいキス
「そうだよ、昔一緒にやってたんだ」
「マジっすか!!じゃあサイン頼んでもらってもいいっすか?w」
「…君、マサのファンなの?」
「はい!!めちゃくちゃファンっす!!」
興奮しながら順平は言った。
「へぇ…じゃあ、会わせてやろっか?」
龍がニヤリと笑った。
こいつが不適な笑みを浮かべる時は、大抵何か企んでる時だ。
「マジっすか!!お願いしまっす!!」
「その代わり…」
龍の提案に、皆耳を貸す。
「ちょ、それ、マジ面白いかも!!」
「だろ?協力してくれるよな?」
「もちろんっす!」
順平はノリノリで承諾する。
「まみはぁ、ディズニーランド行けるならどうでもいいし~」
順平の彼女は興味なさそうだ。
細かい打ち合わせをした後、順平たちは帰って行った。
