テキストサイズ

359°

第5章 甘い香りとしょっぱいキス



「はぁ~、あと何枚だ?」

「100枚だよ」

「マジか…」


クッキー作りへの道は、思ったよりも苦戦していた。

全校生徒+一般人×1人3個として…
1500個をメドに作ることにしたのだが…



「うぇ…オレもう、しばらく甘い物いらねぇや…」


うんざりしながら、オレは型抜きをする。



「そうか?俺は毎日作ってても飽きねぇけどな♪」

「はぁ、さすがパティシエ、尊敬しますよ…」


そんな会話をしながら進めていると、キッチンの扉からノックする音が聞こえた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ