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第5章 甘い香りとしょっぱいキス



「さっきさ、あいつに俺の試作品…食べてもらったんだ」

「…へぇ…」



すると、龍はクッと笑い出した。



「あいつ何て言ったと思う?すんげー嬉しそうな顔して、うまいってさ!」


「…」



俺は嬉しそうな龍の横顔をまっすぐ見据えた。



「一瞬、かわいいって思ったよ」


「…」


「で、もっといじめたいって思った」




龍の表情が変わる。




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