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第5章 甘い香りとしょっぱいキス


オレは助けが欲しくて、高藤さんの方をチラッと見た。

だけど高藤さんはこっちを見ることなく、シャツの袖のボタンを留めている。



その仕草を見て、


高藤さんって、大人なんだな…


ふと、そんなことを思った。




女性を気遣うとことか…

紳士だよな…





なぜか高藤さんから目を離せず見ていると、



「…やっぱり…なんだな…」


ボソッと耳元で囁かれる。



「え?なに…」

「さ、明日も早いし片付けすっかぁ~」



パッと離され、オレの体は自由になった。



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