359°
第5章 甘い香りとしょっぱいキス
「龍がね、車売ったからこれにしたんだ、荷物積めるようにね」
高藤さんがさっきの続きを話し始める。
「じゃあ菅生さんは、職場まで歩いて?電車?」
店に一人残った菅生さん…
どうやって帰るんだろうと、一瞬思った。
「俺が送る時もあるし、バイク使う時もある」
「え!!菅生さん、バイク乗ってんすか!?」
なんか、イメージ通りだ…。
パラリラパラリラ~♪とかいって走ってそうwwww
「多分…卓也くんが想像してるようなバイクではないと思うよ」
高藤さんはまたクスッと笑った。
つられてオレも笑う。