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359°

第5章 甘い香りとしょっぱいキス

《拓哉side》



卓也との会話が途切れた。



信号で止まると、俺はチラリと隣を見た。



「卓也くん?」

「…」


返事がない。

完全に熟睡してるようだ。




俺は彼が寝やすいように、助手席の座席を少し倒した。




「…ん…」




僅かに動いた唇に、ドキッとする。






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