
359°
第6章 熱意と決意
「あの~…ちょっといいですか?」
「あぁ?なんだよ、てめーは」
声をかけると、ギターケースを背負っていた男がギロッとオレを睨んだ。
うわっ…
めっちゃ目つき悪いww
「ちょっと外で話しませんか?ここだと他のお客さんに迷惑かかるし…」
「あぁ?お前が責任者なのかよ」
「あ、いちお…実行委員ですけど…」
「じゃあさっさと釣りを返すように指示しろよ!」
「いや、それは…ちゃんと調べてからじゃないと…」
「あぁ!?俺が嘘言ってるって思ってんのか!?」
男はカッとして、オレの胸倉を掴んだ。
「…っ」
グンッと引き寄せられたかと思うと、
「客を疑うとはいい度胸してんじゃねぇか!」
そう言われ、思いっきり突き飛ばされた。
