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第6章 熱意と決意


「あ、そういえば拓哉くんと蒼士くんは?」


キミイさんが周りをキョロキョロ見回す。


「ああ、あいつら、ナンパされてたから置いてきた」


「は?ナンパ?」



オレはなぜか過敏に反応してしまった。



「さっきはかっこよかったですぅ~って二人組の女の子が話しかけてきてさ…俺のドラム裁きに惚れたかと思ったら、なぜか俺だけ眼中なしでよぉ」


そう言って菅生さんは口を尖らせる。



「あは、龍ちゃんの場合、見かけが怖いからね~」


「あぁ?金髪なんてどこにもいんじゃんよ」


「今時オールバックしてる金髪なんて、お笑い芸人くらいでしょ」


「ぶっ…」


オレは思わず笑ってしまった。



キミイさん、ナイスwww



「あぁ、今お前笑ったな!?」


菅生さんが睨んでくる。


「わ、笑ってないですよ」


「バレバレだっつーの」


そう言ってまたオレの首に腕を回す。


「くすぐりの刑じゃ」

「わっ、やめっ…」



逃げる間もなく、菅生さんの手がオレの脇腹をくすぐりだした。






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