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第6章 熱意と決意



「ちょっ…やめっ…」

「あれぇ、卓の弱点はここかぁ?」


にやっと笑いながら、更にくすぐってくる。


「もっ…やめ……!!」




「龍、何やってんだ」


その時、低い声が後ろから響いた。

振り返ると、いつの間にか高藤さんが呆れた顔をして立っていた。



「何って、くすぐりの刑」


ニカッと笑いながら、オレから離れる菅生さん。


ホッとすると、


「こいつ、脇腹が駄目みたいよ?」


またつんっと脇腹をつつかれ、オレの身体はビクンッと震えた。



「ちょ、菅生さんっ…!!///」



脇腹を押さえながら怒ると、ふっと高藤さんのなんとも言えない複雑な表情が目に入った。



「…」




…あれ?

高藤さん、なんか怒ってる?





「あんま、いじめるなよ」


高藤さんは菅生さんの肩をポンと叩く。

もう一度顔を見ると、いつの間にかいつもの優しい表情に戻っていた。




……気のせいか……





「2人とも、ナンパされたんだって?どうだった?」


キミイさんがさりげなく話題を変える。


「蒼士が始終無愛想にしてるから、諦めて帰っていったよ」

「え~、もったいない」

「でもREAL AND GLAYの名前は売っておいた。ライブする時は来てねって」

「えっ…もうライブするんですか!?」


オレは思わず声に出す。



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