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第8章 過去と現在



「あんた、高校生?」

「…そうですが」

「名前は?」

「…神山蒼士」

「蒼士か」



陸斗さんはニヤリと笑う。



「単刀直入に言う。あんた…感情を吐き出すのが苦手だろう?」

「!」



意表をつかれ、僕は思わず目を泳がせた。



「…図星か」

「…っ…」



なぜ見破られたのか?
僕は動揺を隠すようにメガネのブリッジを押し上げながら、陸斗さんを見据えた。





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