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第8章 過去と現在



目を閉じ、Mr.クロウリーの曲調を思い出す。
荘厳なキーボードのメロディーが頭の中に広がり、ボーカルの切ない声を合図に、ギターの野太いリフが繰り出される。



ソロ部分が近づいてくると、僕は目をゆっくりと開けた。
ランディの姿を思い浮かべながら、ギターを唸らせる。



ランディが何を想いながら弾いたのか、それは彼にしかわからない…
だけど切なさがひしひしと伝わってくるギターの音色…



そんな切なさを引き出すように、僕は渾身の力を込め、ギターをかき鳴らした。






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