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第8章 過去と現在



チューニングを済ませると、僕はストラップを肩にかけた。
陸斗さんは腕を組みながら壁にもたれ、ジッとこちらを見ている。



正直、腕は陸斗さんの方が上だろう。
バンド全体としてもプロレベルだ。
そんなレベルの彼が僕に声をかけるなんて…



僕の口元が緩みそうになる。
緊張して手に汗が滲む一方、ワクワクしている自分がいた。



いいですよ…
僕の本気、見せてあげますよ…






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