テキストサイズ

359°

第8章 過去と現在



サラダも作り、ラップをして冷蔵庫にしまう。
自分はコーヒーだけで済ませ、テーブルの上に卓也への伝言メモを置いた。



寝室のドアを少し開けてみる。
薄暗い部屋の中で、吐息を立てて眠っている卓也の姿があった。



口を半開きにしている卓也のあどけない顔を見て、拓哉は優しく微笑する。



「…行ってくる」



そう静かに呟き、寝室のドアを閉めた。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ