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第9章 funky&crazy



「ん……だけど……」


遠藤は少し顔を上げて周りを見た。
楽しみたいのはやまやまだが、女子全員がこっちに集中しているのを見るとやっぱり……。


「あ、視線が気になるならさ、こないだのマサみたいにジェイソンのマスクかぶればいんじゃね?」


卓也が提案する。


「マスクか。それいいかもしんないっすね!」


そばで聞いていた小松が賛同する。
佐藤や遠藤もコクコクと頷いた。



「よし。じゃあみんなでマスクかぶろうぜ!」

「手元が見えるんならいいんじゃないのぉ~。じゃあ私はセーラー○ーンのコスプレでもしようかしら♪」

「カマ尾先生…それはちょっと…」


ドッと笑いが起きた。
ピリッと張り詰めた空気から、教室内が和やかな雰囲気へと変わった。



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