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第9章 funky&crazy

「あ、でもマスクって高くね?」

「だったら手作りにします? どうせ一日しか使わないし」


卓也と小松がそう話していると、


「先輩!先輩! 手作りお面ならうちら作れるよ!」


一年の女子が手を挙げて近づいてきた。



「あ…」



ボブショートの女子の隣には、昨日ぶつかった黒髪ロングのメガネ女子が立っていた。



「真絢がね、すっごく絵がうまいの!」

「ちょっ…杏子ちゃん!」



ぶつかった時に偶然見てしまった絵を思い出して、卓也は目を輝かせた。



「んじゃ、手作りお面頼んじゃおうかな?」



卓也は真絢に笑いかけた。
それを見ていた他の女子たちが「ずるーい!私も!」と騒ぎ始めた。



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