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359°

第2章 偶然と衝撃


ドンッ


誰かとぶつかった。


「すいませ…」

「卓也くん?」


名前を呼ばれて、オレは顔を上げる。


「あ…」


そこには、あのサラリーマンの兄ちゃんがスーツ姿で立っていた。
驚いた顔をした後、フッと笑う。


「ここよく来るの?」

「え…まぁ、たまに」


オレはなぜか緊張していた。

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