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第2章 偶然と衝撃

ないです、って言おうかと思った時、


「拓哉、何してんだぁ?」


背後から声がした。
その時、自分はずっとトイレの入り口につっ立っていたことに気付く。
急いでその場から離れると、背後にいた人もオレの隣に並んだ。


「え」


その姿を見て、オレはギクッとする。


背は高く、頭は金髪オールバック、ど派手な龍の柄のシャツを着ていて、いかにもチンピラって感じだった。

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