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第1章 卓也と拓哉

「じゃあ…」


そう言って手を引っ込めようとすると、


「あ、ちょっと待った。お金払うよ」


サラリーマンの兄ちゃんは、ポケットから財布を出した。


「…あ。一万円札しかないな」


そして辺りをキョロキョロする。


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