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359°

第3章 高まりと迷い


オレの目の前で、金髪兄ちゃんが激しくドラムを叩き、サラリーマンの兄ちゃんがしなやかに指を動かす。


そして憎たらしいあいつも…
『デュラン』のギタリストのように、早い動きでギターを弾いている。


「…っ」


オレはその音と迫力に、ビビって立ちすくんだ。
もうすでに歌の出だしは始まっている。


やべぇ…
完璧出遅れた…


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