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359°

第3章 高まりと迷い


だけど周りは演奏を止めない。
オレが歌い始めるのを待っているようだ。


ふと視線を感じて蒼士の方を見ると、あいつは『ほら見ろ』と言わんばかりに不適な笑みを浮かべていた。


くそっ…、
勝ち誇ったような顔しやがって…!


オレはマイクを握り直した。
そして目を閉じる。


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