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……どうしてこうなった?

第5章 陸奥佳奈美のプライド

正直彼女も本当はクラス全員からシカトさせて孤立させるとか、男を使ってレイプさせるという非道な手段を取りたかった。

しかし面と向かっ宣戦布告をしてきた優花に対して無敵の生徒会長も闘争心が湧いた。

それに周りの人間を使って攻撃すれば『自分では何にも出来ない女』と優花にせせら笑われるという気持ちもあった。

またあれだけ気の強い優花はクラスで孤立するくらい全く苦にならない可能性が高いとも予測した。

男たちを使ってレイプさせるという方法も危険が伴っていた。

狙われていると分かっていれば彼氏、芹沢高志も何らかの手を打ってくるはずだ。

逆にレイプ現場を抑えられ、けしかけた男たちが自白すれば自分も危ない立場になってしまう。


芹沢君は抜かりがない切れ者だから。



身体を動かすだけの馬鹿のように見えて、実は頭も切れる。

彼女は芹沢のそんなところに夢中になっていた。

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