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キレーな顔した狼さん。

第4章 2.5匹目

「はぁ!?黙れバカ野郎っ!
そーゆーお前こそっ、あの二人のコンビ名っ、何かあんのかよ!?」

「コンビ名って…お笑い芸人かよ、あの二人は…」

「あーもーっ!いーから速く答えろよ!!」

「わーったよ!しつけーなぁ、あの二人の呼び方だろ?呼び方…呼び方…」

「………」

「………」

「……え?おっ、お前っまさかっ!
あの二人の呼び方何も無ぇーくせに俺の事っ、あんなに散々に言ったのかよ!?」

「はっ…はあ!?んなわけ無ぇーだろ!!ちゃんとあるよ!!」

「へぇ~…なら速く言ってみろよ」

「あ、あーっと…アレだっアレ!
"W斉藤"!略して"ダブ斉"っ」

「プッ…そっちのがセンス無ぇーだろ!何だよその、"ダブったサイ"みたいな名前!」

「……何て言うかさ…もっと他に違う例えが無かったのか?何だよってそっちが何だよ、"ダブったサイ"って…酷すぎだろ…」

「……例え何てどーでもいんだよ!!
他に何か無ぇーのか!?"ダブ斉"はダサ過ぎっ」

「"斉コン"に言われたくねー……
ん~…そだなぁ…」

「ま、まさか、お前…"ダブ斉"しかレパートリー無ぇーの??」

「そ、そんな事は無いっ、断じて無いっ!」

「何だよ、ならさっさと言えよ
ちなみに俺のレパートリーはアレだけだ」

「はあ!?んなのアリかよっ…」

「ん?何だよ?どしたんだ?まっさか、もー無い、何て言わねーよな?あるっつったもんな?」

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