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キレーな顔した狼さん。

第4章 2.5匹目

「呼び方も決まった処で…」

「ん?」

「アレ、見てみろよ!」

「はぁ?アレ?」

「そっ、今"斉藤コンビ"にあいさつして合流した人!」

「…あっ、あの人って確か…」

「そーそーっ、確か…汐里さんの親友?の高橋将っ!」

「あれ?2年だよな?」

「そーだぜ?あん中で1年なのは
斉藤瑠樹だけだって」

「だよなぁ…何かよ…"斉藤コンビ"がアレ過ぎてあんま目立た無ぇーけど
あの人もかなりカッコイイよな?」

「はあ?お前の目、大丈夫かよ?
目立た無くなんて無ぇーよ!あんだけカッコ良かったら充分だよ!!」

「あっ!そ、そか!」

「にしても、あん中に居ると決して背、低く無いのに汐里さんが背、低くく見えね?」

「だなっ!将さんならまだしも、
瑠樹も背、高ぇーよなぁっ」

「なぁーっ」

「…何か…あの三人に対する女子の視線が凄いんですけど…」

「そりゃそーだろっ!あの三人、タイプも全然、違ぇーもんっ」

「だなっ!斉藤瑠樹はキレーな王子様タイプだろ?めっちゃ愛想いいし…」

「んでっ、斉藤汐里はクールな無口タイプ!女子相手に完全無視だし…冷徹っつーか冷めてるっつーか…それがまたかっけーから困るよな…」

「最後にっ、高橋将は体育会系のチャラ男タイプ!でも、彼女とか好きな人できると超ぉーっ一途!!そのギャップがまたっ!!」

「なっ!それによー、"斉藤コンビ"に関しては、勉強できるわ、運動できるわで…すげーよ…」

「おう…いっつもテストの順位…トップ3にはいんじゃねーの?」

「ああ、少なからず前のテストは確か二人共1位じゃなかったか?」

「あれ?2位じゃね?」

「そだっけ?ま、どっちにしろすげーよ…」

「だな…将さんは勉強はそこそこだよな?」

「あー、確かな?でも、運動神経が半端じゃねぇーだろ…確か…ケンカも強いらしーし…」

「「はあ…」」

「も、この話題やめよーぜ?」

「だな…何か惨めになってくるよな…」

「ああ…」

キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…

「うわっ、やっべ…鐘、鳴っちゃったっ」

「おうっ、速く行こーぜっ」

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