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キレーな顔した狼さん。

第5章 3匹目

「忘れてた…」

「だから…何だよって」

「私っ今日、友達の結婚式だった!!」

「……はあ!?」

母親の突然のカミングアウトに
病人の頭がついていくはずもなく聞き返すしか無い俺

「だからっ、今日っ結婚式なのよ!友達の!あんたも連れてくはずだったんだけど…無理ね…」

いやいやっ、今日っ初耳ですけど!?

そんな俺何か気にして無いと言う風に話しを続ける母さん

「しょうがないわね…お母さんも言うの忘れてたし…行くの断ろうかしら…」

断るって…んな事したら相手に迷惑かけんだろーが

「いいよ…もーガキじゃねーし…行ってこいよ」

「ん~…でも、インフルエンザとかだと心配だし…」

「いやっ、多分インフルじゃねーし…大丈夫だから」

「そぉ?なら、お言葉に甘えて行ってこようかしら!お姉ちゃんとお父さんと充(ミツル)も行くから、お留守番だけど……本当に大丈夫?」

心配そうに聞いてくる母親に

「おう!安心して行ってこいよ!」

と、笑顔を向ける

「解ったわ…もう用意して行かなきゃだから病院にも行けないけど…」

よくもまぁ、そんな大変な用事を
忘れられたもんだな

「りょーかい」

ピンポーン

俺の留守番が決まったちょうどその時、我が家のチャイムが鳴り響いた

「あら?お客さん?」

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