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キレーな顔した狼さん。

第5章 3匹目

そんな瑠樹に

「あ、ああ…」
曖昧ながらも返事をする俺

なぁにが心配だ!元はと言えばお前が屋上であんな事すっから風邪引いたんだろが!
……と、言うのは俺の胸の内の秘めておこう…

「じゃあっ、瑠樹くんっ!よろしく頼むわね!あっ、学校から帰ってからでいいからね?それじゃ、私は本当に行くから!」

俺達の会話を聞くと母さんは一方的に話して部屋を出て行った

「……」

「……」

母さんが出て行った後、何となく沈黙が続く

「……瑠樹…取り敢えずお前は学校行ってこいよ」

先に沈黙を破った俺の言葉に瑠樹は返事をする

「やだよ…俺も今日、学校休むから」

「え!?何でだよ!?」

「汐里の居ない学校に行く意味を感じないから…あと、汐里と少しでも一緒に居たいしね?ま、これから2日半ぐらいはずっと…一緒だけど…それに…風邪引いたのは俺のせいでもあるし?」

妖しく笑う瑠樹に不覚ながらもトキメイてしまう

「…っ…あ、あっそ…てか、お前…自覚あったのかよ///」

あーっ、ぜってぇっ今!顔赤ぇ…ハッズ

「まあね…てか汐里?どうしたの?顔、赤いよ?」

笑いながら聞いてる時点で何でか解ってんだろ…
ホント性格悪いよな…こいつ…

「ぐ、具合悪いんだから!当たり前だろ?」

今しか使えないもっともらしい理由を口にして誤魔化してみたが

「フフッ…」

不敵に笑うこいつには、こんなハッタリ…通じ無いんだろうな…

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