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キレーな顔した狼さん。

第7章 5匹目

とうとうベッドの端の壁に背中がつく

「うわっ…やべ」

ボソッと呟いた頃にはもう遅い

タンーー…
「ほら…もう逃げないの?」
壁に手をつきながら瑠樹は俺の耳元で囁く


俺の部屋のベッドは部屋の門にはまっておいてある

つまり…俺は今、壁と壁についた瑠樹の腕の間にはさまれているわけだ

…この状況でどーやって逃げろと?
ていうか、逃がすきねーだろ。お前。

「じゃぁ汐里……気持ち良いこと…
…しよっか」

「や、待ってくれ……」

俺の頼みも虚しく瑠樹は俺に優しくキスをする

「んっ…」

「汐里…?良いこと終わったら、一緒にお風呂、入ろーね?」

「は!?何で「汐里に拒否権があるとでも?」」

「なっ…」

俺が話してる途中なのにっ!
何てこと言いやがるんだっ、こいつは!!

「はいはい、お喋りはこのくらいにして…そろそろはじめよっか?」

「んっ…いゃぁ」

冷たい瑠樹の手が服の下から入ってくる

「そうそう…汐里はただ…感じてればそれでいい…」

「ば…か、やろ…」

ダメだ……もーこいつのペースで
まだ朝なのにこんなんになってる俺って…そーとーこいつに溺れてる

ーーーーー…パンっパンっパンっ

「はあっ…んっあっ」

「汐里…ヤバイって……」

「んぁっ…も…イクぅ」

「いーよ…汐里…俺もっ、イクからっ」

「んっぁあぁぁっ」

ーーーーーー…

…やってしまった…

もー最悪だ…
なのに…なのに…

どんどん思い知らされる
俺が瑠樹を好きだって。

ナニをされても瑠樹になら嬉しくて…嫌いになんてなる気配が全くもって皆無なんだから…困ったもんだ

実際、ヤってる時の瑠樹はかっこよくて…見とれちまうし…

「よしっ、汐里?風呂はいるよ?」

「は…はあああああ!?」

あー…また熱でそー

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