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美人妻は性欲旺盛っ!

第7章 実家







 先週言っていた
 会社でのプロジェクトを
 一任されたからか

 ゆきくんは前より
 忙しくなってしまった
 帰りも遅くなる事が増えた







 私は自分でも驚くくらい
 しょんぼりしていた



 好きな人に会えない
 女の子はそれだけで落ち込む



 夫が出世するかどうかの
 大事な際である
 普通は応援したり励ましたり
 する所なのだろうが…

 あるまじき事に
 私は出世なんかしなくていいよ
 と思っていた
 それが本心だった



「はぁ、言えないよ…
いや多分もう
態度でバレてるけど
でも言えないよ…
だってゆきくんは
私に不自由ない暮らしをさせようと
頑張ってるんだから…」



 どこの世界に
 旦那に向かって
 出世しないで?
 などと言う妻がいるのか



「お金なんかなくていーのになー
貧しくていーのになー」



 ソファーで足を
 ばたばたさせて嘆く



「もっといっぱい一緒にいたいよ…」



 でも贅沢は言えない

 先々週までは本当に
 冷めちゃっていたのだ

 ………私の基準での
 冷めちゃった、だけど



 それが先週突然
 あつあつな感じになって
 いっぱい求められるし
 死ぬほど幸せだった



 忙しさもあいまって
 それが落ち目になるのは
 しょうがないコトだ

 でも
 なまじ幸せすぎたせいで
 どうしても
 落胆が抑えられない






 ぼやっと天井を見上げる






 あ…だめだ
 思考に余裕ができると
 思い出しちゃう…

 こないだの
 リゾートホテルでの夜のコト…



 忘れられない
 今でも鮮明に思い出せる
 それだけで火照りを感じる



 ぴくんと
 カラダが跳ねた



 私は、すっと立ち上がり

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