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美人妻は性欲旺盛っ!

第7章 実家







 でも、あの頃の私は

 不誠実と言われようと

 彼氏が大好きだったし

 浅葉先輩…ゆきくんが

 気になっていたのだ






 心を揺さぶれる事もあったけど

 あの頃でだけなら

 彼氏のほうが好きだった

 彼氏とゆきくんは

 私を挟んで争って取り合って

 校内でしょっちゅう

 火花を散らしていた






 そう

 確かに浮かれていた

 いずれはゆきくんを断り

 彼氏一筋となる予定だった

 でも、そうはならなかった






 彼氏は勝ち目がないと言い

 自ら身を引いて

 私の前から去っていき

 フられて愕然と傷心した私は

 アプローチされるがまま

 ゆきくんを好きになってしまい

 大好きになってしまい

 私はゆきくんと付き合いだし

 大好きだから結婚した






 彼氏とは別れて以来

 ろくに口も聞かないまま

 卒業を迎えてしまい

 その後の行方は知らない






 今頃はどこで何をやってるのか…

 お互いの初恋

 淡い期待と照れ隠しの毎日

 後悔しても取り戻せない過去

 もう二度と

 会う事はないだろうと思っていた






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