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美人妻は性欲旺盛っ!

第8章 アルバイト





「もしかしてしたくない?」

「そ、そういうわけじゃ…」

「ちょっと顔見して?」

「い、いやっ」



 強引に振り向かされてしまう



 顔…見られた



 なんてうぶな反応だろう

 私はゆきくんを突き飛ばしていた



「ぁ…」

「顔真っ赤
どうしたの?
照れてるの?
そんなに恥ずかしい?」



 やってしまった思いと
 羞恥心に激しく襲われて
 動けなくなる

 かろうじて
 両腕で局部を隠した



「急にどうしたの?」

「な、なんでもない…よ」



 こんなドキドキしてるって
 ゆきくんに知られたら
 絶対変に思われる



 私はゆきくんに好かれるために
 男性が好きな
 えっちで淫らな女
 でなければいけないのだ

 恋愛を全面に押し出しちゃ
 いけないのだ

 かような恋愛だけじゃ
 男性は射止められないのだ



「隠しちゃもったいないよ
もっとよく見せて?」



 だから今更
 恋愛にうつつを抜かしたり
 ドキドキしたりしちゃ
 ダメなのだ

 些細なコトで舞い上がったり
 落ち込んだり
 恋愛なんかに振り回されてちゃ
 男性の欲望は満たせないのだ



「み、見ないでっ」

「なんで?キレイだよ」



 ゆきくんが私の手に
 そっと触れる

 私の手を
 ちょっとずつ
 引き剥がしていく



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