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美人妻は性欲旺盛っ!

第15章 バイト先の…





「ただいま」
「おかえりなさい♪」



 笑顔で夫を迎える

 ゆきくんはすんすん鼻を鳴らす



「なんかいい匂いするね」

「あ、今日ね?
豚肉が安かったから今…」

「右京のいい匂い」



 私の首筋に
 ゆきくんは鼻を近づける

 ち、近い…



「あ…えっと…」

「新しいの買ったの?
すっごくいい匂いじゃん」



 ドキっとする

 そんなに顔を近づけて
 すんすん匂いを嗅がれても困る



「舐めちゃいたいくらい」

「も、もうっ、ばか!
早く着替えてきてってば!」



 ゆきくんは喉の奥で笑い
 玄関をあとにする

 私は少しぼっとして
 立ち尽くした



 やだもう…ホントに舐められちゃうかと思った…



 ちょっと香水
 変えただけなのに…



 今日、するのかな………?



 びっくりしてドキドキして
 ついえっちなコトを考えてしまった










 着替えて食卓に座る

 今日あったコトを話しながら
 食事に花を咲かせる



 ゆきくんなら仕事の話
 対人関係の話

 私なら買い物や外出の話
 近所付き合いの話

 バイトし始めたからその事もいい話の種になる



 大半がどうでもいい事だが
 内容は問題じゃない

 日課であるべきなのだ

 コミュニケーションに
 一夜漬けなどいう荒技はない

 少しでもより多く
 ゆきくんを知っておきたい
 私を知ってほしい



 恋をすれば当たり前の欲求に
 私は今でも従っていた



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