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美人妻は性欲旺盛っ!

第16章 男心、女心





 駅からほど近いそこで

 今まさに二十分が経とうかという頃合いだった



「はぁっ、はぁっ…」

「…ホントにきたよ」



 私は小さく言った

 ちょっと無理めな要求をしたかもしれなかったが、そんなの私は知らないしもしも来なかったら割り切って帰るくらいの気持ちだった

 時間通りに現れたしょうくんはよほど急いだのか息が切れていた



 そうまでしてくれる必死な姿が私のためだと思うと

 キュンとときめく



 私、やっぱりしょうくんのコトがまだ好きなのかも



「彼女といたけど…
無理言って…こっちに…きた
はぁっ…間に合ってよかった…」



 そんなコト聞いてない
 彼女が可哀相だ

 そうわかってても、彼女より私を選んでくれた事を喜ぶ自分がいる



「…話、したいんでしょ?
私は話すコトないし、さっさと話して彼女のとこに戻ったら?」

「………」



 しょうくんは息を整えながら真剣な表情で私を見た

 冷たい態度を取る私の目を怖いくらいまっすぐ見ていた



 男の本気の目



 どくんと胸が高鳴る





 やっぱり会わなきゃよかったとそんな気持ちがわいた



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