美人妻は性欲旺盛っ!
第16章 男心、女心
「こないだは…ゴメン
俺、ひどかったよな
もう会ってくれないと思ってた」
怒りで我を忘れ半ばむりやりラブホに連れ込み、感情的なセックスをした事を言っているのだろう
だったらメール拒否まで徹底してる
私はセックス自体は気にしてなかった
「それはメールでも聞いたよ」
「ごめん…でも俺」
私はそれを遮った
「それより
彼女と別れるってどういうこと?
私それを聞きにきたんだけど
何を考えてるの?」
「彼女とは…別れる
好きなヤツができたから」
バカなことを…
私は聞きながら思う
「自分の気持ちに気づいたから
俺…もう自分に嘘つかねぇ」
しょうくんは自分がいかにろくでもない事を言ってるかわかってない
「おまえが好きだ」
ドクン…
駅から流れてくる人の往来や視線も全く気にせずに
しょうくんは私に告った
まっすぐ私を見ていた
「きっと片倉なら…優しいから
俺が彼女と別れるって聞いたら心配して会ってくれると思ったんだ
卑怯な手使ったってわかってる
でも、自分の本当の気持ちをどうしても言いたかった」
私は………