美人妻は性欲旺盛っ!
第17章 バレた…
ゆきくんの顔が見れない
…そんな自分を私は封じ込め、必死に取り繕った
にこやかに笑っていつも通りの私で旦那の帰宅を喜んだ
自分でも驚くくらい
完璧の演技だったはずだ
「………」
ゆきくんはじぃっと
私の顔を見つめた
見慣れたはずの端麗な顔に見つめられてどぎまぎしてしまう
それに罪悪感で胸がぎゅうぅっと締めつけられた
「な、なに??
私の顔に何かついてる?」
ゆきくんは私の顎を手でついっと持ち上げる
私は触れられた瞬間
秘め事を思い出してしまい
ビクッとなった
ゆきくんはニヤッと笑う
「女の顔してる」
カァッと顔が赤くなるのがわかった
「な、なにそれ?
よくわかんないだけど」
「いいよそれで、今はね
あとでじっくり聞かせてもらうから」
あとで…って……
その意味する所を捉えて、私は怯えながら夜を過ごした