美人妻は性欲旺盛っ!
第20章 回想
「なあ、やっぱり…」
彼氏は幾度めかの話を言いにくそうに切り出した
私が彼氏の部活を待つ間、図書室で先輩に勉強を教わってる話は隠し事ではなく共有された話だ
朝練のない
朝、学校までの二人きり
やきもちを妬かれて
私は赤くなった
行く手を遮られて
近くの電柱に押しやられて
あっと思うけど
目をつぶった
見えない中
暖かい感触が唇に触れて
唇を少しずつ舐められて
ドキドキして
ほんのちょっと唇を開けた
男と女の舌と舌のやり取り
私は舌を迎え入れて夢中になる
エッチに舌を絡めて
呼吸とも喘ぎとも取れる
甘ったるい吐息を
もろに彼氏にぶつけた
手を、指を、絡めて
キスするのはすごくエッチだ
なかなか冷めないまま
手を繋いで登校を急いだ
私は、大丈夫だよ、と言った
だってあの浅葉先輩だよ?
私みたいなお子様に本気になるわけないよ
手を出すにしても、先輩巨乳好きみたいだし、私はないよ
ギャグだよギャグ、ほら私ってなんか中学生みたいだし?
そう言って笑った
言っててちょっと悲しくなった
私は笑い飛ばしたが
彼氏の顔は浮かなかった
握る手が力強くなって
私はドキっとした
横顔も男らしく強くって
ちらっと見上げたまま
ドキドキしてずっと見上げていた
渡さねーから、と
彼氏はさり気なく言った
私もさり気なく聞こえて
嬉しいのと恥ずかしいのとで
胸がきゅうっと締まって
色っぽく頬を染めた
まだ朝にもかかわらず
エッチしたいなと思った