美人妻は性欲旺盛っ!
第23章 ひとりの戦い
けれど…
むりだとわかってても
どれだけ胸が痛くても
もしかしたらゆきくんは私より痛いのかもしれないと思ったら
泣いていられない
胸が詰まった
今すぐ会って抱きしめたいのにそれができないのが悔しくて
私が一番そういう存在でありたいのに苦しめてるのが私で…そんなジレンマが悔しくて歯がゆくて…
泣きたかった
でも
どんなにむりでも
諦めようとは思わなかった
ゆきくんが好きだから
私の嘘じゃない気持ち
信じてもらいたい
もう一度
もう一度…
………~ッ…!!
強く息を飲む
泣くな、と自分に言う
私は歯が潰れるくらい強く噛み締め、涙も胸のつらさもこらえた
泣いて許される世界があるかと必死に自分に言い聞かした
電話もだめメールもだめ
コンタクトが取れない
私にできる事はもう
数えるほどしかなかった