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　翔吾からみるみる怒りが失せ、泣いたのを思い出してか赤くなる



「好きよ好き好き
もーとってもかわいい
好きよ、翔吾
大丈夫
わたしを信じなさい
守ってあげるわ
あと、養ってあげる」



　愛しちゃったわ？
　沙緒里はニコッと笑う



　ぐちゃぐちゃになってしまった翔吾は沙緒里に泣きながら話した
　恥を捨て、胸につかえていた気持ち悪い物を全部吐き出した
　どれだけ救われたかわからない
　女の胸で泣いた
　沙緒里は引き上げてくれた
　だから…弱みがあって困っている
　付き合えと言われて、逆らう事ができなかった



「てめぇ…ヒモかよ働けよ」
「いちいちうるせーな
結婚するわけでもねぇんだし
どーだっていいだろ今は」

「あらぁ？
言っとくけど
わたしは結婚する気よ？」

「なっ…!?」



　なんというか…
　やっぱり驚かされる

　右京はビキッと硬直している翔吾を見て苦労しそうだなと思った



　でもこうやって照れたり怒ったり自然な感情が出てるのを見ると、それが誰のおかげかわかってしまい、お似合いだなぁと右京は思った



「何にやにやしてんの？」
「んーん、別になんでもなーい！」