テキストサイズ

喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第11章 新たなテロリスト

あたしは苛々して、そのまま立ち上がろうとした。

だけどさっき足をくじいたようで、足は思い通りにならない。


「痛っ…、」

あたしが痛そうにしていると、何の躊躇いも無くあたしを抱き上げた。

お姫様抱っこの状態で軽々と階段を上り、ベットの上まで運んでくれた。


「あ…ありがとう」


昔から何をするのも様になる。整った顔はまるで王子様みたいだった。


あたしには悪魔にしか見えなかったけど、やっぱりこんな事を簡単にやってみせる仁はモテるのだろう。


「彼氏いるんや?」

「あたしなんかに居たらおかしいって言いたいんでしょ?」


どこまでも馬鹿にしてくるこいつは、一体何を考えているんだ。


「…そーやな」


なのに何でそんな顔をするんだろう。仁は泣きそうな顔をしていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ